赤い死 ― スターリンの女性狙撃兵の戦争回想録
赤い死 ― スターリンの女性狙撃兵の戦争回想録

赤い死 ― スターリンの女性狙撃兵の戦争回想録

L20200121
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ソ連の女性狙撃兵リュドミラ・パヴリチェンコの戦争回想録 ― 著者:リュドミラ・パヴリチェンコ

309人の「戦果」を記録したリュドミラ・パヴリチェンコは、第二次世界大戦で最も多くの勲章を受けたソ連の女性狙撃兵である。

若き日から赤軍への志願、任務の詳細、戦争におけるクレムリンのプロパガンダの役割まで、並外れた運命と激しい気性の持ち主だった彼女が、心を揺さぶる記録を残している。

 

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1941年6月22日、ドイツ国防軍が幅3,000キロメートルに及ぶ戦線でソ連への攻撃を開始し、ソ連軍の防衛線を突破していた。ウクライナ南部のオデッサでは、歴史を学ぶ学生だった若きリュドミラが、大学を離れて赤軍に志願することを決意した。

フランス語では初めて紹介される回想録で、リュドミラ・パヴリチェンコは軍での時に困難を伴った初期の日々、教育、訓練、そして何より任務を描く。将校の狙撃、敵狙撃兵への対抗、危険な偵察などである。細部の記述は豊富で、筆致は生き生きとして鋭い。何より、「獲物」と「捕食者」の苛烈な戦いについて、読者に隠されるものは何もない。

オデッサが枢軸軍の手に落ちると、パヴリチェンコは黒海沿岸の広大な要塞都市、包囲下のセヴァストポリで戦いを続けた。モシン・ナガン銃の照準器越しに、ルーマニア軍とドイツ軍を相手に再び戦果を挙げる。

1942年に前線から退いた彼女は、クリミアで枢軸軍兵士に恐れられる存在となっていた。ソ連を称える訪米演説行脚に際し、米国の地を踏んだ最初のソ連市民となる。

この記録は、ソ連兵の戦闘環境だけでなく、スターリンのプロパガンダの仕組み、そしてそれを冷静に見抜いていた兵士たちの存在を理解するうえでも重要な史料である。通俗的なイメージとは異なる実像が浮かび上がる。

伝説的な影の兵士たちの世界へと読者を引き込む、戦慄を覚える記録である。そこでは果てしない忍耐、徹底した隠密、冷徹な精度、周到な判断が求められる。生死を分けるのは、わずか数ミリ、一呼吸、あるいは一瞬の反射だ。

著者1
Lioudmila Pavlichenko
著者2
翻訳:Loick Becker
出版日
2020年7月
ページ数
256
表紙
並製本
言語
フランス語
出版社
Overlord Press
EAN
9782491250010

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