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バルジの戦い ― ヒトラー最後の幻想
L20240200
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刊行
1940年、連合軍に壊滅的な敗北をもたらした作戦は、二つの段階に要約できる。オランダとベルギーでの陽動と並行して、ドイツ軍の装甲部隊主力がまずアルデンヌで敵に襲いかかった。数日間の混乱を経て、かなり統制を失っていた防衛線を突破してムーズ川を渡り、名高い「戦車回廊」を通って英仏海峡へ突進した。
4年後、弱体化した米軍戦線に攻勢をかけたドイツの3個軍は、同じ成功を収めることはなかった。むしろ攻撃はたちまち混乱し、ドイツ軍の戦闘団から脅威に対処すべく急ぎ投入された米軍師団まで、各部隊の戦線参加に伴って無数の交戦へと分散していった。
戦闘の推移を考えると、出来事を時系列に沿って記述する方法は避けるべきだろう。エルゼンボルン高地からルクセンブルクまで、100キロメートルを超える戦線での各部隊の行動を日ごとに追うのは煩雑であり、率直に言えば分かりにくい。
そこで本書は、攻勢の初動を述べた後、戦線を一つずつ取り上げる。まず北部では、攻撃の主力としてアントワープ到達を目指したドイツ第6装甲軍。次いで、当初はその援護を担い、セルとバストーニュでの戦闘によって注目を集めることになるフォン・マントイフェルの第5装甲軍。最後に、その左翼を守るはずだった第7軍を扱う。そして、ドイツ側の最終的な破局までをたどる。
この戦いでは兵士たちの戦闘があまりに熾烈で、パットンでさえ日記に「われわれはまだ戦争に敗れる可能性がある。」と記すほどだった。
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