PANTHER ― 第I巻 誕生から初陣まで
Panzerwaffe向け新型戦車の要求仕様が公表されてから、MANの試作車が正式に披露されるまで、ちょうど9か月。その3か月後には、名高いPantherことPanzer Vの量産が始まった。
1943年1月から1945年4月にかけて、3社の組立ラインでPanther約6,000両の大半が生産され、Panzerdivisionenの主力となった。同じ中戦車に分類される主な敵、ソ連のT-34約40,000両や米国のSherman約21,000両に比べれば、確かに少ない。しかしPantherは、機動力、火力、防御力を兼ね備えた設計上の均衡を実戦で示した。この三要素によって戦場で恐れられる相手となり、戦後には、やや過大な評価かもしれないが、近代戦車の原型と評する専門家も現れた。
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第1巻では、Pantherの開発の経緯を時系列でたどり、試作車、生産、各型と派生型を概観する。さらに、主砲である高性能の7,5 cm Kampfwagenkanone 42・70口径砲をはじめ、各種装備、赤外線装置、回収車Bergepantherなどを詳述する。
続刊では戦車の実戦での運用をより詳しく扱う予定だが、本巻の結びには、その最初の実戦投入を記すのが適切と考えた。1943年7月、ソ連軍のクルスク突出部を排除すべく東部戦線で実施されたドイツ軍の攻勢、ツィタデレ作戦である。これは、同じ型のPantherがすべてPanzer-Regiment 39という単一の部隊に集められた唯一の機会でもあった。以後、各Panzerdivisionenに配備されるPantherは、各Panzer-Regimentにつき1個Abteilungのみとなる。
本巻は、著者らがドイツの軍事・産業関係の公文書館で6年間にわたり行った調査の成果である。掲載写真の大半は個人コレクションに由来し、未公開または目にする機会の少ないものだ。図版には4両の戦車をあらゆる角度から示した3D画像も含まれ、技術図面や設計図がこれを補う。
本書は、第二次世界大戦の戦車を扱うフランス語文献の歴史に名を残すだろう。刊行と同時に標準的な参考書となるに違いない。
- 著者1
- Loïc Charpentier
- 著者2
- Dominique Suhr
- 出版日
- 2022年3月
- ページ数
- 208
- イラスト
- 約220点
- 表紙
- 上製本
- 判型
- 21 × 28.5 cm
- 言語
- フランス語
- 出版社
- Overlord Press
- EAN
- 9782491250065
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