戦車指揮官――装甲部隊の中で、ハンス・フォン・ルックの回想録
『戦車指揮官』――1939年から1945年にかけて著名な装甲師団に所属した将校ハンス・フォン・ルックの戦争回想録が、ついにフランス語で読めるようになりました。
1940年の北フランスの平原、1941年のロシア、1942年のリビアとエジプト、1944年のノルマンディーとアルザス、そして1945年のドイツ。各戦線を転戦したフォン・ルックが、ソ連軍の捕虜となり、強制収容所で過ごした年月に至るまでの従軍体験を、緊迫感のある筆致で綴ります。
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ハンス・フォン・ルック(1911~1997年)の軍歴は、実に際立ったものでした。
プロイセンの旧家に生まれた彼は、国防軍に入隊した後、第2軽師団に配属されます。同師団は後に著名な第7装甲師団となりました。1939年のポーランド戦役、続いて1940年5月のフランス戦役にこの師団とともに参加し、ロンメルから偵察大隊の指揮を任されます。「幽霊師団」の機械化部隊の先頭に立ち、ソンム湾からノルマンディーを経て南下。ボルドーの降伏を受け入れたのもフォン・ルックでした。
その後、彼は「バルバロッサ」作戦に参加し、第7装甲師団の先鋒としてミンスクやスモレンスクで戦います。しかし、モスクワ前面でのドイツ軍の挫折と厳冬により、東部戦線での任務は終わりを迎えました。1941年12月初め、壊滅状態にある師団の撤退を援護するため、過酷な状況下で決死の後衛戦を指揮していた彼に、思いがけない命令が届きます。ドイツに帰還し、北アフリカで任務に就けというものでした。
1942年1月2日に勲章を授与された後、フォン・ルックは、リビアの枢軸軍を掌握したエルヴィン・ロンメルが自分を側近に望んでいると知らされます。現地に到着すると、第21装甲師団の第3偵察大隊の指揮を任され、戦場におけるロンメルの目となりました。彼は「砂漠の狐」とともにアフリカ軍団の戦役を戦い、エル・アラメインで進撃が止まるまで従軍します。辛くも撤退できたのは1943年初めのことでした。
数か月間教官を務めた後、フォン・ルックは北アフリカで壊滅したのち再編された第21装甲師団にノルマンディーで復帰し、第125擲弾兵連隊を指揮します。カーン周辺で戦い、ファレーズ・ポケットでは間一髪で捕虜となるのを免れました。大佐に任命されると、フランスに残る第21装甲師団の生存者を率い、アルザスでは「ノルトヴィント」作戦などで戦闘。その後は東部戦線でソ連軍と戦い、ハルベ・ポケットをめぐる戦闘で捕虜となりました。
各戦線における装甲師団の作戦を理解するための、臨場感に富む貴重な証言です。
- 著者1
- Hans von Luck
- 出版日
- 2021年10月
- ページ数
- 350
- イラスト
- フォン・ルック家の資料から採録した未公開写真を収めた図版集。
- 表紙
- 並製本
- 言語
- フランス語
- 出版社
- Overlord Press
- EAN
- 9782491250058
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