古代の衣服
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L20160246
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2005年、「古代世界における着衣と脱衣」をテーマとする共同研究が始まった。主な目的は、衣服を思想的な意味を持つ言語として理解し、社会が認めた秩序ある規範的な形式体系に、衣服がどのように組み込まれていたかを分析することだった。文学・碑文資料や図像など、性質の異なる資料を用い、人類学的な視点を重視しながら、古代人の衣服、肌の露出のあり方、裸体を、アイデンティティーの表象、他者性のしるし、服装の規範とその逸脱、衣服や裸体に伴う身振りとともに、歴史的文脈の中で考察した。目に見えるさまざまな記号を分析することで、特定の状況下にある社会に固有の人格像や、共通する行動様式を捉えることができた。本書には、この研究計画の一環として2009年11月26日木曜日と27日金曜日にパリのINHAで開催された国際シンポジウムの発表論文などを収録する。内容は大きく三つのテーマに分かれる。第一は、ヴェール、装身具、帯、履物、ペプロス、トガなど、衣服の価値と象徴性。第二は衣服・裸体・アイデンティティーの関係、すなわち「人それぞれの衣服」。第三は、服装規制、規範からの逸脱、社会的・政治的・宗教的な侮辱など、状況に応じた衣服と裸体である。豊富な図版を収めた本書は、これまであまり扱われてこなかった興味深い主題、古代の服装の図像と規範を探る手がかりとなる。
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