ディエップ1942、履帯と玉石 ― カルガリー戦車連隊
1942年のディエップ襲撃に参加したカナダ軍装甲部隊
1942年、ディエップ。またディエップ襲撃の本か、と言う人もいれば、これまでとは違う本だと言う人もいる。本書が異なるのには理由がある。襲撃全体ではなく、一つの連隊、戦車連隊に焦点を当てているからだ。カナダ軍戦車の写真は数多いが、この部隊を扱ったフランス語の書籍はなかった。それにもかかわらず、ヨーロッパの地でドイツ軍と交戦した最初のカナダ戦車連隊であり、チャーチル戦車の初実戦でもあった。
この部隊には数多くの伝説があるが、本書はそれを覆す。市街地に入った戦車はなく、履帯の損傷もディエップの玉石が原因ではない。履帯の大半を破壊したのは、ディエップを守るドイツ軍の砲撃だった。上陸した戦車28両とスカウトカー7両の乗員のうち、英国に戻ったのはわずか3人。残る者はドイツ軍に殺害されるか、捕虜となった。
本書は戦車揚陸艇(TLC)による装甲車両の海上輸送も取り上げる。さらに、玉石の浜で装甲車両の前進を支援した工兵についても論じる。
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先遣隊はコーモン=レヴァンテとベリニーの間に防御陣地を築き、師団の残余部隊を待った。やがて米軍は第29、第2、第1歩兵師団などの精鋭部隊を投入し、大規模な攻撃を開始する。両軍による文字どおりの死闘となった。
間もなく降下猟兵の損失は1日300~400人に達し、補充はほとんどない。重火器の支援を欠き、上空にドイツ空軍の姿もない。戦闘爆撃機には自ら高射砲や機関銃で対処するしかなかった。マインドル軍団の突撃砲旅団を除けば、支援する装甲車両もないまま、4個戦車大隊に立ち向かわなければならなかった……
証言と閲覧の難しい希少な公文書をもとに執筆された、胸に迫る新たな一冊。蔵書に加えたい資料である。
- 著者1
- ティエリー・シオン
- 出版日
- 2012
- ページ数
- 96
- イラスト
- 写真約100点
- 表紙
- 並製本
- 言語
- フランス語
- 出版社
- YSEC Editions
- EAN
- 9782919091133
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