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€ 19.91
1935年。大胆で経験豊かな操縦士ノラ・スタルは、エール・ゼニット社の航空郵便路線で働いている。同社は極東への長距離飛行という大々的な宣伝を企画し、特別装備のコードロン・シムーンの操縦士にノラを選ぶ。同行する整備士はテオ・ノルヴィル。腕は確かだが、気性が激しく、口が達者で自由奔放、酒にも目がない。ベルリン・テンペルホーフから戻る定期郵便飛行中、二人の機体は創設間もないドイツ空軍の恐るべきヘンシェル機に追われる。なぜ命を狙われ、ドイツの防諜機関に執拗に追跡されるのか、ノラには分からない。だが、危機にあるヨーロッパで、ますますナチ化する第三帝国の横暴はもはや驚くべきことではなかった。二人の運命が定まるのは、遠ざかるばかりに思える東方へ向かう途上、ソ連領中央アジアの草原である。